2011年8月1日月曜日

音の一期一会~2011PMF感想~

今日行ってきたPMFの感想を・・・。

クラシックは好きなだけで初心者ですので本当につたない感想ですw

そしてちょっと悲しい事が一つ。

プログラムを現地に忘れてきたようです(´;ω;`)ブワッ

アンサンブル演奏会のとき追加の曲目があったんですが書けずじまい、という体たらく。

リュッケルトの原詩と訳詞も載っていたのに・・・がっくりです。演奏中は撮影もダメということで

休憩合間にツイッターで実況はしましたが。


pmf3.jpg


さて、開場30分前に芸術の森へ到着。

すでに椅子まで出して行列している様子Σ(゚д゚lll)

あの野外ステージは本当に所謂山の中腹のような場所なので、こんもりと緑に囲まれていて

蝉の大合唱の隙間から、どこからかオーボエの(たぶん)おさらいが聴こえてきたり

コンサートホールでは味わえない雰囲気でした。

時間になり開場。入場入口でなんと、PMFオーケストラの金管の方が

オープニングのファンファーレを演奏してお出迎えですw(写真撮りたかったけど人波があったので・・)

ちなみにPMF関連の方はスタッフでも演奏者でも同じグリーンのTシャツを着ていたので

なんだかものすごい「皆で作ってますよー」な手作り感を感じましたねえ(*´ω`*)


開場して30分ほどした頃、東日本大震災の追悼の意を表すとして

PMFファカルティのデンソン・ポール・ポラード氏と有志(なのか担当した修了生なのか)での

金管5重奏での演奏が行われました。

フェイントで始まったのでMC内容も曲目も記憶が・・あやふやですが

��たぶん「亡き王女のためのパヴァーヌ」はかかったような気がする)

ただ最後がjazzのFly me to the moonだったのは覚えているです。


12:00~ PMF青少年のための音楽会
 尾高 忠明(指揮とお話)
 札幌交響楽団(ホストシティ・オーケストラ)
リスト:交響詩「レ・プレリュード」
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 作品20 TrV156
 チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」


いきなり胸打たれる熱演のリストでした。音でうるっときてジーンとしたのは久々ではないだろうか。

終わった後息を切らしつつトークに入った尾高さん(けっこう疲れるんですとご本人も言っていたw)

震災の関係でPMF自体も開催が危ぶまれていたというのもあり、今回は特に並々ならぬ気持ちがあったようです。

その気持ちが伝わってくるような演奏でした。



13:40~ PMFアンサンブル演奏会
 PMFオーケストラ・メンバー
 PMFファカルティ・メンバー
メノッティ:カンティレーナとスケルツォ
 フランセ:木管五重奏曲 第1番
 クーツィール:ブラスシンフォニー 作品80
 フランセ:十重奏曲


プログラム紛失のためあいまいですがメノッティの前に

もう1演目パーカッションのアンサンブルがあったのです。

素晴らしい演奏だけに本当に惜しい(つд⊂)

打楽器だけなのにどこまでも奥深く広い世界を垣間見せてくれました。



15:10~ 未来のPMFアカデミー演奏会
 阿部 博光(指揮)*
 ダニエル・マツカワ(指揮)
 PMFチェンバー・プレイヤーズ
 HBCジュニアオーケストラ
 ベートーヴェン:エグモント序曲*
 ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 「運命」作品67
 チャイコフスキー:序曲「1812年」 作品49


ジュニアオーケストラは小学生~高校生までいます。アカデミーの卒業生もいたとはいえ

この結構体力使いそうな演目をよく溌剌とやり遂げたなあというのが実感です(´ω`)

最後のチャイコフスキーでは東海大四高校の吹奏楽部から金管セクションが応援に入り

全員合わせてすごい大人数で大迫力の演奏でした。

これが終わった時点で帰る人が結構多かったのですが、憶測ですが巡回公演ルートに入らなかった

道東から来てる方とかだったのかなあと思います。

本州の人にはわからない感覚かもですが、釧路や根室からこっちに来るのって本当に時間がかかるんです。

��札幌~釧路間だったら特急でも四時間弱)

明日は月曜だし電車の関係で泣く泣く帰られた方もいるのではないかと(´・ω・`)



17:00~ PMFオーケストラ演奏会 ~ルイジのマーラー「巨人」~
 ファビオ・ルイジ(指揮)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 PMFファカルティ
 PMFオーケストラ
 マーラー:リュッケルトの詩による歌
 マーラー:亡き子をしのぶ歌
 マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」



個人的に楽しみにしていた演目です。

さて、バリトンのトーマス・ハンプソン氏。

私の座っているとこからステージまで100mは離れていたのですが

それでもわかるデカさ。

手を携え登場したルイジさんが連行された宇宙人のように見えましたw

「亡き子~」がプログラムでは先だったのですが急きょリュッケルトを先に歌うことになったそうで

気持ちの流れ的な問題なのかしらと思ったり。そのプログラムに書かれた訳詞も素晴らしかったです。

子を亡くした現実をわかっているけれど受け入れられない苦しみを描いているあたりが・・

��ああ、プログラム・・・)

内省的で派手ではないけれど響く歌声でした。


そしてこのフェスティバルのトリを飾る「巨人」です。

第一楽章は本当に周囲の森と溶け合うよう(*´ω`*)

オーケストラは国内外で活躍しているソリストばかり。

どの楽器も遠くからでも一音一音はっきり判りました。

漲った、というか抜かりないというか、はちきれそうな何かをものすごい絶妙なバランスで

巧みに振り分け一滴たりとも無駄にしないような指揮と演奏でした。


pmf2.jpg

一気にたたみかけるように終わった瞬間、観客は総立ちで拍手。

何度もカーテンコールを繰り返されて、指揮者も演奏者もやり切った感の笑顔が並ぶステージ。

音楽に関わるそれぞれがきっと思うところがあった今回のPMF。

クラシック通なわけではない自分でも「これはひょっとしたら意義深い瞬間に立ち会えたのかもしれない」と思えました。

音との出会いも一期一会なのだなあと、演奏も全部終了したしいいよねと

携帯で映した写真はいい感じでボケていましたw



pmf1_20110731223000.jpg

来年はどんな音に出会えるのだろう。

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